2012年6月11日月曜日

ミナミ通り魔

事件が起きたのは、大阪有数の繁華街・ミナミの中心部で、飲食店や洋服店などが並ぶ一角。日曜日の10日は、買い物客らで人通りが多く、一時騒然となった。

「何かにとりつかれたように何度も刺していた」。10日午後1時ごろ、友人との待ち合わせ場所に向かっていた男性会社員(32)は事件の一部始終を目撃した。礒飛京三容疑者は、必死に抵抗する南野信吾さん(42)の手をふりほどき、無言で包丁を振り下ろしていた。「誰か助けてくれ」と叫ぶ南野さんの声は次第にかすれ、体が動かなくなったという。

近くにある飲食店の女性店主(59)は、あおむけに倒れた南野さんに馬乗りになる礒飛容疑者の姿を見た。手足をばたつかせて苦しむ南野さんを、右手に持った包丁で何度も刺し続ける容疑者。「人が刺されています」とすぐに110番通報した。付近にいた人たちは悲鳴を上げながら一斉に逃げて行った。

心斎橋通り魔:「誰か助けて」休日の白昼に悲鳴- 毎日jp(毎日新聞)

大阪・ミナミの路上で男女2人が刺殺された通り魔事件で、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された礒飛(いそひ)京三容疑者(36)が「自殺を思い立ったが、死にきれなかった」と供述する一方、自分でつけたとみられる傷はなく、自殺を図った形跡がないことが12日、大阪府警への取材で分かった。

府警南署捜査本部によると、礒飛容疑者は10日の逮捕時、左手に2~3カ所の切り傷があり出血していたため、病院で計約20針縫う手当てを受けた。

捜査関係者によると、礒飛容疑者は両手で包丁を持って2人を刺した際、持ち手が滑り刃の部分に触れたためにけがをしたとみられ、自殺を図ったようなけがはなかった。

現場近くの店舗で包丁を購入した約1時間後に事件が発生していることから、捜査本部はこの間の行動などについて詳しく調べる方針。捜査本部は12日、東京都の音楽プロデューサー南野信吾さん(42)に対する殺人と、銃刀法違反の疑いで礒飛容疑者を送検した。(共同)

[2012年6月12日9時16分]

ミナミ通り魔 自殺図った形跡なし - 社会ニュース : nikkansports.com